後天性眼瞼下垂

主には 「老人性眼瞼下垂」「腱膜性眼瞼下垂」というものです。

そのほかには重症筋無力症、Horner症候群、動眼神経麻痺、外傷性眼瞼下垂、腫瘍や異物による眼瞼下垂、眼輪筋ミオパチーなどがあります。


老人性眼瞼下垂

老人性眼瞼下垂は両側性がほとんどです。

左右差が生じることがありますが、見た目には上まぶたが延長して大きく被さっていても、眼瞼挙筋機能は正常に保たれており、眼位・瞳孔・眼球運動に異常がありません。

高齢者に多く見られ、コンタクトレンズ装用や外傷が原因でない状態を指します。


■症例
老人性眼瞼下垂



腱膜性眼瞼下垂

腱膜性眼瞼下垂は、コンタクトレンズ長期使用(10年以上で急増)の人、パソコンなどの画面をお仕事などで長時間観る人、アレルギーなどで慢性的に目をこする頻度の高い人などが原因で進行性です。

眼位・瞳孔・眼球運動に異常なく、ネオシネジンに反応します(中等度〜高度では反応が鈍い場合があります)。
まぶたをより挙げるために、前頭筋を収縮させ、眉毛を挙上するので結果としておでこにシワが寄り、上まつ毛と眉毛の幅が広くなります。

その際に上まぶたの凹みが増強され、独特の表情を呈します。

多くは両側性ですが発症時期に左右差が生じることがみられます。


■症例
腱膜性眼瞼下垂





◆老人性眼瞼下垂は、余った皮膚と筋肉を取り去ることで、ともにスッキリとしたまぶたになります。

「眉毛下で切除する方法」と、「二重まぶた線(重瞼線)の上で切除する方法」がありますが、皮膚の厚さや脂肪の量、切除量など複数の要因を考慮した上で、適した方法をお勧めいたします。

◆腱膜性眼瞼下垂は、目を閉じる筋肉の下に位置する腱膜を、短縮あるいは縫縮する眼瞼挙筋前転術を行います。

切開を皮膚側から行う「経皮法」と、結膜側から行う「経結膜法」とがあります。

※どちらにもメリット・デメリットがありますので、よくカウンセリングをして決定していきます。



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